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山鹿・古墳巡りと高千穂の旅

 ダンディ館長(決めつけ)の車で「チブサン古墳」へ行く。写真は外に設置されたレプリカ。
 6世紀頃に作られた墳墓の玄室に描かれたこの絵は、白い丸いところが乳房に見えるところから「チブサン」と呼ばれた。もちろん、本当の文様の意味はハッキリとはわからない。
写真では見えないが、向かって右の側面に砂時計のような二つの三角錐と、三つの角(王冠?)がある人物(画像:「風姿」さんのチブサン古墳ページにリンクしています北斗七星のような七つの丸が描かれている。
 「この人物像をね、宇宙人という人がいるんですよ、違うんですけどね」ダンディ館長は探るように言う。チブサン古墳をわざわざ北海道から見に来ている一人旅の女はいかにも怪しい。疑われている。実際は諸星大二郎の「暗黒神話」がきっかけでここまで来たのだが、それを言ってもなんら良い方向には向かわないだろうから黙っていた。
 厳重な鍵を開けて入った古墳内は湿気がすごかった。人一人分の幅しかない階段を昇りきったところに覗き窓があり、そこでしゃがんで絵を見る。窓ガラスは湿気で曇っているため、設置されたワイパーを動かしながらだ。
さすが墓だけあって窮屈だ。
館長が下から説明してくれるのだが、もし閉められたら・・・と思うとスリルがある(笑)

 その後、館長は「鍋田横穴群」の見学&説明もしてくれた。朝はチャリをこぎながら見ただけだったけど、実はちゃんと墓っぽい内部になっていたことが判明。(写真右)館長によると、ここは庶民の墓なので一基に三体入るようになっている。一人分は縦150cm程度。当時の人の標準サイズがしのばれる。

 午前中の古墳めぐりが完了した。
 ここから山鹿の中心街まで車で15分ほどかかる。サイクリングターミナルのおじさんが車で乗せて行ってくれると言ってくれたので、ありがたく甘えることにした。ありがとう、おじさん!

 山鹿は温泉町なので中心街には大衆風呂「桜湯」がある。ガイドブックで調べていた私は、さっそく入浴。朝のサイクリングの汗を流す。やわらかくて良い湯じゃ〜〜〜〜
 そうそう。うっかり民芸館に行くのを忘れた。山鹿は「山鹿灯籠」で有名な町だったのに!今度行く時の課題が残った。

 山鹿から肥後大津まで再びバスで1時間半。そこでJRに乗り換え、立野で下車。立野から高速バスで宮崎県へ。天孫降臨伝説のある高千穂へ乗り込む。それにしても、のどかな風景だ。バスのような単線のJRが微笑ましい。

 高千穂の旅館で、ナイターを観ながら一人で食事。8時近くなるのを待ち、極端に電灯が少ない道におののきながら、一人で神社へ行く。夜神楽見物だ。
夜神楽はもっと神秘的なものだと思っていたら、意外と庶民的な農業の舞いで笑いも多かった。なかなか味がある。行き帰り道が暗いのだけ改良してほしい、高千穂町。


 翌朝、目覚めると小川のような水の音・・・みごとに梅雨入りしていた。
 ああ、定期観光バス予約しておいてよかった。この雨を一人で歩くのは寂しいからね。と思っていたら、観光バスの乗客は4人だった・・・別な角度から寂しい・・・

 写真にて雨の高千穂の悲しさを見て欲しい。
この濁流の「真名井の滝」とパンフの差を。
 国見ヶ丘は霧にむせんでいて、瓊瓊杵命(ニニギノミコト)と大鉗(オオクワ)・小鉗(コクワ)兄弟の像がなにやら怖いし。もちろん、国見どころか霧で何も見えないし。

 観光バスが終了したら、次は高千穂鉄道で海沿いの延岡まで移動。高千穂鉄道は東洋一高い鉄道橋で、とても風景が良い。ビューポイントでは徐行してくれる親切さだ。

 途中の日之影温泉駅は駅内に温泉施設があるので、もちろん途中下車して温泉につかる。一時間ほど入浴すると、ちょうど次の列車が来る。心得てるねぇ、高千穂鉄道よ。

 終点延岡は観光地とはいえない。なぜ宮崎ではなく延岡に宿をとったかはもう忘れた(笑)
長期滞在者専用と思われる安宿の名は宮崎県なのに「兼六園」。モロ家族経営で、孫を抱いたじいさんがフロントにいたりしてね。私には初めての面白い宿だった。
 この夜、電気を消したとたん、宮崎出身の蚊に寝込みを襲われる。
そのために設置していたかのようなキンチョールにて応戦。2カ所やられながら勝利をおさめた。


 朝起きて、ダラダラ。朝食後もダラダラ。出社するような気力のなさでチェックアウトぎりぎりの11時に宿を出発。幸い、霧雨程度だ。
 さあ、何もない延岡でどうしようかと思っていると、標識をみつけた。
 延岡の名所。「日本一大きい日蓮の銅像」
う〜〜ん、どうなんだろ。と思いつつ、とりあえず行っておく。(写真左)
 80歳くらいのおばあさんに駅までの道をきくと、山を降りてすぐだからと一緒に歩いてくれた。銅像はともかく、この軽い坂程度の山道が気持ちよかった。片面は竹が生えていて、霧雨の匂いと竹の香りが心地よい。北海道は竹がないので、竹を見ると心躍る。

 JR駅でおばあさんと別れ、宮崎空港へ。本当は、この車中での海岸景色を楽しみにしていたのに、梅雨なので手稲ー小樽の冬の日本海と変わらない鉛色の太平洋を拝まされた。くそー!

 宮崎空港で適当にお土産を購入し、東京経由で札幌まで。
 こうして、初めての一人旅4日間が終了した。

 感想:一人旅ってけっこういい!



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