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★★★ 5日目 マチュピチュ ★★★ 5日目、夜も明け前6時の列車でマチュピチュ観光へ向かう。乗車時間は約3時間半。山を越えるかたちになるので、スイッチバックを繰り返す。 暖房がない車内は最初寒かったが、太陽が昇ると自然に温度が上昇し、列車の揺れも心地よく、私は熟睡した。 アグアスカリエンテス駅で列車を降りる。ここからマチュピチュの遺跡までは15分おきくらいに、バスが折り返し運行している。 このバスが走る道が「いろは坂」もびっくりの崖っぷち。ガイド梅野さんは「今まで落ちた事故ないんですよ、すごいでしょ」というけど、落ちられたらたまったもんじゃないわい。 約20分後、私達はついにマチュピチュに到着した。 げろ〜〜〜〜!なんだ!この石段は〜〜〜!? 妊婦とはいえ山女の梅野さんは、6ヶ月の腹をものともせずスタスタ歩く。一方、日頃の運動不足がたたり、私達は5段も昇ると息切れだ。ここはたった2280mだから、標高のせいにもできやしない。もう、まいったね。 山中の土地だから、段々畑状態の狭い土地に例の石組みの建造物がたくさん残っている。その石がまた、ずっと向こうから運んできたというのだからわけがわからない。本当に石好きな民族だね、インカ人。 遠くから見ると断崖絶壁のような空中都市マチュピチュだが、実際に立つと怖いところではない。段々の一段は、私の記憶では奥行き1.5〜2m、高さもそれくらいだから、頂上の縁に腰掛けたとしても、飛び降りれる高さに下の段があるわけだ。平気。(Tは高所恐怖症なので怖がっていた) だからといって、空中都市というのが偽りなわけではない。空気もいいし、眺めは最高。私のヘボ技術でも、そこそこの写真が撮れるくらい素晴らしいのだ。 マチュピチュは1911年にハイラム=ビンガムに発見された。 発見された時は木や苔がびっしりだったというこの遺跡。標高が低いから植物が育つのだ。なのに、やっぱり石。しかも遠くから運んで。 一部、木材も使われていたようだが、文化的にも技術的にも石しかなかったのだろう。おかげで現在もきれいに遺跡が残っているわけだが、代々受け継がれてきた伝統というのは強いなぁと思うのだ。日本人なら絶対、木造建築を建てていたはずだ。 約2時間の遺跡観光を終え、再びクスコへ向かう列車に乗った。 当然、寝る。 ふと、目が覚めた時、私は「これは銀河鉄道だったのか!?」と思った。 まるで星空を走っているようだったのである。 クスコの街はすり鉢状になっている。オレンジ色の電灯がすり鉢の中心にむけて集合していて星のように見える。途中、ビューポイントにいくと、列車内の電気が消え、月と星とクスコの街の灯りが一体化して見える。まさに銀河鉄道状態なのだ。久々に感動してしまった。 マチュピチュからクスコに帰る時は夜の列車に乗るべし! ★★★ 6日目 市場と古都 ★★★ 6日目の午前はピサックの市場見学だ。素焼き製品・アルパカ製品・楽器・織物・小物・・・どれも伝統の名のもとに作られた「観光土産」ではあるが、こういうのを見るのは面白い。 私は値切り交渉が嫌いなのだが、ペルー商人はアジアやアラブに比べると数段おとなしくてあっさりしているため、イヤな思いはしなかった。(もっとも、標高のため息切れは避けられなかったが・・・)思わず予定を30分も延ばしてもらうほど楽しんだ。 この市場の帰りがけ、ハエがびっしりとまって黒くなっている肉が売っていた。とっさに私の口から「なまらハエ!」という言葉が出た。 今時使用されることも少なかろう北海道弁で「すごいハエ」の意である。 商売人のおばさんは、この言葉が日本語で「肉」かなにかを意味していると誤解したらしく、すかさずマスターすべく「ナマラハエ・・・」とつぶやいていた。 今後、日本人をみると彼女は「ナマラハエ」と肉を売るのかもしれない。なんか悪いことをした・・・・ 午後はオリャンタイタンボというインカの古都に行った。 オリャンタイタンボはインカの食料庫である。首都クスコより標高が低いので、トウモロコシや豆のような貴重な食料が実るのだ。 クスコ同様、塀も家も例の多角形の石でできている。そして石畳の道には排水溝もある。 クスコは現代都市の中に遺跡部分が残っているかんじだったが、オリャンタイタンボはすべてが現役で、情緒あるいい雰囲気だった。 ただし、ところどころ便所臭がする。トイレというより、便所。 インカ帝国は現在のエクアドル、ボリビア、ペルー、チリにまたがっていた大帝国だ。インカ自体は山岳地帯発祥だが、その領地には海もジャングルもあった。広い領地の色々な産物を集め、分配して帝国経営をしていたらしい。 というわけで、道路が発展。道路の途中に作られたのが宿場=タンボだ。 これって、モンゴル帝国の駅伝システムを思い出させる。 ところで、インカへの抵抗勢力ではアマゾン地帯の部族がすごかったみたいだが、やはり石の山岳民族とは気があわなかったのだろうか?? ※旅行には関係ないが、この日の夜、NHK衛星放送で「池田小学校事件」が現場中継された。ちょうど梅野さんと「クスコは治安がいいわけではないけど、わけのわからない犯行はない」と話していたばかりだったので、よけい悲しくなった。 |
![]() いずれもケチュア語。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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