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集合巣 |
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そして3年後、ももんが♂は決心します。借巣ではなく自分の巣を持つことを。 ちまたではバブルがはじけたと騒がれ始めた頃です。 貸し出し金利も下げ止まりではとの声に押され、ももんが♂の同僚達も次々と既成の巣を購入し始めました。 ももんが♂も負けじと「巣情報雑誌」を買い、ももんが♀を連れ立ってモデル巣の見学に出かけました。 ももんが♂が狙っていたのは既成の巣それも「集合巣」(人間界ではマンションと言う)です。 バブルがはじけたとはいえまだまだ、土地を購入して巣を作るには価格が高すぎました。 それに比べ集合巣は価格が落ちてきていて、ももんが夫婦にも手が届くようになっていたのです。 そして手に入れたのが、高台に建つ10階建ての集合巣(約60の巣が集まっています)の9階部分の一角です。 3LDK(6帖・6帖・5.5帖・9帖のLD・3.5帖のk)の集合巣は、入居当時それは広々として輝いて見えました。 奥行きが1.6mもある広々としたベランダ。高台に建っているため眺めも最高です。天井高も260cmあって余計に広く感じます。そしてベランダには電気温水器があり、キッチンは電熱線ヒーター(IHじゃなかったんです!)の「オール電化・巣」でした。 もちろん、オートロック。インターホン付き。 立派な巣が手に入ったので、さっそくももんが夫婦は子作りをはじめ、入居1年後には1匹生まれました。 広い巣は子供が1匹増えたぐらいでは、びくともしませんでした。 ももんが夫婦は大満足でした。 しかし!この集合巣を買った事が、後の巣作りに多大な苦労を強いる事になろうとは... この時点では夢にも思いませんでした。 |
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