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私たちは[劇団神戸]に所属していた植田功を中心にして、 1981年に結成された劇団です。
結成時は『唐版・風の又三郎』を筆頭にアンダーグラウンドの作品を上演したいという熱い思い、換言すれば、演劇が持つカオスを失った新劇を乗り越えようとしたアングラ精神で、スタートしました。
むきだしの建築資材を使ったり、多量の粗大ゴミによる装置。本舞台とは別の特設ステージや国鉄ガード下のガレージという舞台空間。劣しめられてきたさまざまなケレンとロック・ミュージカル、かく身の丈を越えて迄、新たな劇的時空間を探し求めて来ました。
しかしこの10年間で劇団を創立した世代も交代し、演劇状況もアングラからつかこうへいへ、そして小劇場と、多様化という名の限りない差異化−拡散状況を見せています。
おそらくポスト小劇場ブームに来るものは、「いったい私たちにとって、リアルとは何なのか。」「私たちのこの、今の生をどうすれば表現できるのか。」という、途轍もなく当たり前のテーマであるはずです。
かつてアングラが持っていた、エレルギッシュで泥くさい<表現としての肉体>によって、都市的状況と拮抗する<異形としての演劇>は、もはやコマーシャルリズムの持つカオスに取り込まれてしまいました。
考えてみれば、すべての芝居はそもそも体制に対してのアンダーグラウンドであったはずで、ファッションとしてのアングラなどノスタルジーにしか過ぎないのでしょう。
今はむしろ、都市的状況をどんどん取り込み、(かつてコマーシャリズムがアングラを取り込んだように)
それと過剰に同調すること、いや病的に同調することでしか、<リアル>に到達できないパラドックスを描くべきだと考えています。
あのいとうせいこうの「ノーライフキング」の少年のように観客に対して 「ソトニデテミテクダサイ、りあるデスカ」と問いかける演劇を創っていきたいと考えています。
ラップやスキャットを台詞に大胆に取り入れることであり、 伝言ダイヤルやテレクラのコミュニケーションを素材にすることであり、
都市的状況に飲み込まれる危険を胎みつつ、緊張を持続する演劇こそ私たちの目指している演劇なのです。 |
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