身近なペットとしてよく飼われている金魚ですが、この金魚。大体の人が"夜店の金魚は早く死んじゃう"とお嘆きの声が多く聞かれます。しかし、金魚は意外と長寿(30年前後生きます)です。金魚が死ぬ原因として、まず考えられるのが"ただ、金魚ばちに入れているだけ"。これでは酸素の補給ができなくて酸欠死してしまいます。また、水道水の中にそのまま入れていても"カルキ"と言う水道水の消毒剤が原因で、金魚は早死にします。金魚を飼う際は、基本的に酸素器を水槽の中におき水分中に酸素を補給した上で、水に対して"カルキ抜き財"と言う粒剤を入れた上で、初めて金魚(魚類)の飼育の基本が完成します。
その上で、金魚と言えども生物である以上、病気と言うものが発生します。
その中で、金魚の代表的な病気には次のようなものがあります。
まず細菌性疾病には、カラムナリス病・穴あき病・運動性エロモナス症があります。原因菌と症状は次のとおりです。
カラムナリス病(別名 尾ぐされ病、鰭ぐされ病、鰓ぐされ病)
原因菌:Flexibacter columnaris
症状 初期には各鰭、鰓弁の先端、体表などに黄白色の小斑点が出現する。患部は徐々に拡大し、それに伴って組織の融解壊死が生じる。
穴あき病
原因菌 非定形Aeromonas salmonicida
症状 体表の潰瘍形成
運動性エロモナス症
原因菌 Aeromonas hydrophila
症状 2型の病徴が知られている。
@鱗立病またはまつかさ病→鱗が逆立つ。
A赤斑病→皮膚や鰭に皮下出血斑。赤斑は局所的または全身的に見られる。
寄生虫性疾病は、繊毛虫や粘液胞子虫・単生類・甲殻類の寄生によって起こる病気です。
繊毛虫による疾病
白点病・・・症状は肉眼でも鰓、体表、鰭に1mm以下の白点が見られる。
エピスチリス症・・・初夏の頃によく発生する。症状は体表や鰭に1ミリ程度の長さの寄生体が房状に着生する。
トリコジナ症・・・大量に寄生していてもはっきりとした症状が現れないが、鰓の粘液分泌過多、体表では表皮の非厚、白濁、患部のうっ血が見られる。
粘液胞子虫による疾病
腎腫大症・・・0才魚のみの病気。症状は腎臓が膨れあがり、金魚の体が折れ曲がったようになる。有効な治療法は知られていない。
鰓ミクソボルス症・・・腎腫大症とは異なり、1才魚以上でも感染する。鰓に小白点が見られる。有効な治療法は知られていない。
単生類による疾病
ダクチロギルス症・・・鰓に上皮増生、癒着、粘液分泌過多といった症状がみられる。
ギロダクチルス症・・・鰓、体表、鰭に寄生する。
甲殻類による疾病
イカリムシ症・・・虫体は体表の各所に固着している。
チョウ症・・・体表に寄生する。吸血するがその際針を刺して毒液を吸収する。
真菌性疾病には次のようなものがあります。
水カビ病・・・体表に綿毛状の菌糸の発育が見られる。
ウイルス性疾病には、キンギョのヘルペスウイルス性造血器壊死症があります。
症状 外観では特徴的な症状はありません。鰓がピンクや白っぽくみえます。解剖すると造血器である腎臓が白っぽく見えます。コイヘルペス(KHV)病とは、全く別の病気です。
その他、次のような病気があります。
転覆病・・・原因不明の病気。金魚が転覆し水面に腹部を見せたままの状態になる。有効な治療法は知られていない。
その他に環境の悪化や水温の急激な変化、餌の与えすぎなどによって、金魚は体調を崩す事があります。
さて、金魚が万が一病気になってしまったら?まず、たいていの飼い主さんは近所の"動物病院"に連れて行かれるかと思います。しかし、獣医師は意外な事に"魚病対策に詳しい人が多くない"のが現状です。獣医師の国家試験には"魚病学"と言うものが一応はありますが、その魚病について専攻している獣医師は、本当にごく僅かにしか過ぎません(中には、俺のように魚を専攻していた"へそ曲り"もいますが)。
金魚が病気になったら動物病院よりも、在住している地方自治体の"水産試験場"または"水産業改良普及所"に相談した方が、よっぽど賢明といえます。