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比内地鶏の話


秋田県の比内地鶏を始め、ここ最近”食品の偽造”が問題化されていますが、ここで比内地鶏と言うものは、どう言う鶏なのか?を知ってもらえたら幸いです。
比内地鶏は日本三大美味鶏(名古屋コーチン・さつま地鶏・比内地鶏)のひとつで、秋田比内鶏と呼ばれる鶏を父に、ロードアイランドレッド種を母に持つ鶏の事を言います。『比内地鶏は、天然記念物の比内鶏と、ロードアイランドレッドを掛け合わせた一代雑種』とうたわれてますが、比内地鶏の生産者側からは『体型も特徴も違う鶏を、比内鶏とひとくくりにするのはどうか?』と言う声が挙がっています。
純粋比内鶏(純粋的な日本地鶏で学術的価値が高く、原種が減少した事から、1942年国の天然記念物に指定された。元々は愛玩用)は体重2200c前後に対し、比内地鶏用の比内鶏(1973年・秋田県畜産試験場が純粋比内鶏に、ロードアイランドレッド種を交配させ続けて育種化したもの)は約3000cで、体型も純粋種より2回りほど大きく、足も長いのが特徴です。
また純粋比内鶏は発育が遅く、身体が小振りで商業的には不向きです。

この比内地鶏、似通った名前が4つある事はご存じでしょうか?
天然記念物で、品種登録されているのは『比内鶏』。それを食用に改良して、秋田県比内地鶏生産協議会(以下、協議会)が名付けたのが『秋田比内鶏』。さらに、これにロードアイランドレッドの雌を交配させたF1(一代雑種)で、実際に農家が飼育しているのが『比内地鶏』。
この他、協議会は比内地鶏の素びなを『秋田比内地鶏』と命名しましたが、記憶に新しい事ですが、表示偽装を起こした会社名が『比内鶏』ですから、名前を整理するだけでもややこしいものです。

比内地鶏の基準として、協議会は2004年に
@素ひなは秋田比内鶏の雄と、ロードアイランドレッドの雌を交配させたF1種
A孵化から150日以上飼育
B40齢(孵化40日後)以降は、平飼い(鶏舎内または屋外で、鶏が床面または地面を自由に運動できる飼育方法の事)・放し飼い(しかし2007年11月26日付、籠で飼われている鶏が約20%いると報告されました
C1平方bあたり、4羽以下での飼育 を定めています。

また、旧比内町(現:秋田県大館市に編入)における比内地鶏飼養の最低環境条件として
@鶏舎と放し飼い圃場を確保できるだけの土地を所有している。
A住宅地から離れている
B鶏のためのきれいな飲料水を確保できる事(標高が高い所では涌水や沢水。低い所では井戸水を水源とする)
比内地鶏の飼養地は、減反政策の転作田の有効利用としても、活用されました。
(旧比内町の河川・山林に恵まれた自然環境が、比内地鶏を飼養するために必要不可欠です。)

比内地鶏の種鶏の生産は、秋田県大仙市にある『秋田県農業公社比内地鶏センター』と、北秋田市の『JAあきた北央』。民間の黎明舎種鶏場(県内の70lの比内地鶏の種鶏を生産している)が行い、そこから各飼養農家で飼育され、食鳥センターに出荷されていきます。近年は県外向け出荷の割合が伸び、主に80lが関東方面に出荷されています。
また、21世紀に入り比内地鶏の飼養戸数が急激に増加しているもの特徴です。

参考文献:秋田魁新報社・朝日新聞秋田地方版
協力:東北農政局秋田農政事務所御中

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