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二胡 (世界初の電飾二胡)
 

 二胡は、中国のバイオリンといわれ、由来はバイオリンと同じといわれています。最初の二胡は竹製だったそうで、時代の移りかわりと共に黒檀や紫檀、老紅木が本体に使われるようになりました。音は女性の歌声またはバイオリンとクラリネットの中間の音のように聞こえます。また、弾き方によって、馬や鳥の鳴き声も表現できます。あるいは、二胡の音は、悲しげでもあり、中国の悠久な時間と歴史を感じさせる独特な音色ともいえます。最近では、中国女子十二学坊で知られる弦楽器ですが、もともとは癒し系の楽器として以前から注目されていたものです。(電飾二胡の記事は、このコーナーの中間にあります。)

(更新記事)
二胡の改良編

 江古田カフェの藤田マスターに前に作成した低音二胡を、黒檀の板を貼り付けて音が良くなるか、試させてもらいました。なお、黒檀の板は、ウクレレの指板に使用する予定だった良いものです。

胴の上の棹の部分の板はうまく穴を開けて上から通します。(接着中)

 何とか、黒檀の板を貼り付けました(少し重くなったので演奏に安定感が生まれました)。
もともとはウクレレ用のマホガニーの2mm厚の板の胴で、ウクレレ同様にブレージング補強していた二胡だったのですが、黒檀の5mm厚の板を接着すると、音質は向上しましたが音量は下がってしまいました。あわてて、内側の補強部分を取り外すと、予想通り音量が増しました。しかし、多少は改良が良い方向にいったものの、はじめから一枚板の黒檀で作成したならばもっと本来の良い音になったのではと思います。(2005.8.21.更新)
なお、千金は、トーア音楽工房で購入したスティール製のものを装着。見た目の高級感が気に入っています。


二胡の皮張り(手作業)方法、最新版
更新日時 : 2005年5月14日

*手順

1.100円ショップで、下記のものを揃えます。
A.四角い木製の額(胴が通る小さめな額)・・・・この部分はお手持ちの木材があれば自作出来ます。 額の木の枠を皮を固定するために使用。

B.画鋲やピン(丈夫なもの)
  木枠にピンを差し広げるように皮を固定します。

C.木工用のジェル瞬間接着剤
  接着速度の遅いジェルタイプのものを使用。

D.紐類(なくてもOK)。予備として、クランプ(固定器具)がいくつかあると便利です。仮張りと本張りの時に使用します。

2.蛇皮で傷のついてない箇所、なるべく柄の良い部分を選んで少し大きめに切っておきます。

3.500mlか1リットルペットボトル、または洗面台に水か焼酎を注いで準備します。焼酎(アルコール度数の低い安いものでよい)の場合は、皮の生臭い匂いを押さえ防腐作用があります。ただし、乾くのがはやいので乾き切らないよう注意します。

4.皮の順目(引っかかりの少ない方)を手でなぞっておいて確認し、記しを端辺りにつけておきます。上からなぞって順目ならば、その部分が上(竿をいれる方向)にあたります。

5.皮を10分以上、水か焼酎に浸しておき、皮が伸びやすい状態になったら木枠の四方からやや引っ張るようにして、多くのピンで皮を木枠に刺して固定させていきます。この時、重要なのは、皮のたるんだ部分を作らないようにすることです。


6.胴を床や作業机などに置きます。紐などを用意します。皮を張った木枠をやや強く押し付けて仮張り(接着しないで皮の型をとる)をします。角の部分を紐で巻いて型を取ります。ここで木枠のピンが取れやすい場合はクランプをして補強します。
(仮張りはなくても構いません)。

7.皮張りの位置や型が定まったら本張りに入ります。再び皮の表面にやや水気を含ませますが、裏の接着面は水気をティッシュなどで吸っておきます。胴の接着部分にジェル瞬間接着剤を予めすばやく塗ります。胴を置いて、皮の付いた木枠を強く手で押し付けて20秒以上固定します。乾燥のため10分以上時間をおきます。

8.つぎに胴の接着部分の角を見て、接着が行き届いていない箇所を探して接着します。角でたるみが出来る場合は余分な部分をカッターで切ってたるみを取ります。角は最終的にアイロンで綺麗にすると仕上がりが見た目に良くなります。

9.仕上げで1200Wぐらいのヘアードライヤーで皮を充分乾燥させて張りを調整します。小まめに指先で皮の乾燥具合を確かめるといいでしょう。焦げる匂いがする場合は、ドライヤーを一定位置にかけ過ぎていますので気をつけてください。メキメキという音がした場合は強く張り過ぎですのでその手前で張るのがコツとなります。

*蛇皮には、厚い場合と薄い場合での特性があります。
・皮が厚い・・・・皮張りに力がいるので張りが難しいです。演奏の場合、慣らし演
奏後にだんだん音が出るような特性があります。
・皮が薄い・・・・皮張りが比較的楽です。強く張りすぎると皮が破けてしまうので
器具で皮を伸ばす時は充分注意します。演奏では、張った直後に音が大きく、良い音
がします。ただし、耐久性は厚い皮より多少落ちるようです。

二胡の皮張りは、中国では熟練した職人の作業となります(皮張りはシークレット部
分です)。中国では、専用の器具を使用しているようです(皮の端は糸縫いして紐を
通してひっぱることで皮の張りを調整するようです)。

以上、皮張りには、経験が必要ですが、仕上げの乾燥で多少張りを調整できるので、
あせらず作業を進めるといいでしょう。



(使用木材について)

黒檀(エボニー)・・・杢目、色が黒いのが好まれますが、縞が入っていても音自体には影響ありません。とても硬く重い木材ですが、限界点の力が加わるとパリッと割れやすいです。黒檀の二胡は、とても哀愁のある二胡らしい音色がでます。また、黒檀はギターやウクレレで指板に多用されています。

紫檀(ローズウッドなど)・・・紫檀にはいろいろあり、特定はできません。植林して作られるものではなく、ひと気のない山で岩壁に力強く生えている紫檀から良い音が出るそうです(トーア音楽工房、師玉さん談)紫檀も大変硬い木材です。ニ胡は最上器に使用されます。

老紅木(マホガニー)・・・二胡に使われる紅木はギターで使われるマホガニーをさらに硬くしたようなものです。昔、中国で、船で使われていたものをたまたま重い木材ということで二胡に試しに使ってみたところ、大変良い音が出たということで使われはじめたそうです(師玉さん談)。普通の紅木は比較的安価で取引されますが、老紅木は、高級材で高価なものです。紅木は、甘い音色で、二胡でもわずかにバイオリンに近い音がでます。

竹(孟宋竹)・・・竹にも多くの種類がありますが、二胡に使われる竹は厚手で大きい孟宋竹です。とても素朴な音が出ます。竹のみで作ると音が出すぎてしまうことがありますが、黒檀の台などと組み合わせると高級材に負けない良い音が出ます。

錦蛇(ダイヤモンドパイソン)の皮について

 二胡に使用される蛇皮は中国やインド産の錦蛇の皮です。良い蛇皮は鱗が大きく黄金のような風格のある色をしています。最近では、中国からのお土産として二胡を購入する方が増えたそうですが、日本の空港の税関で二胡を諦めて置いてきたりすることも多くなっていますので、中国での申請がややっこしいと思われる方は日本での専門店で選んだ方が安心です。
 
 東急ハンズなどで手に入る錦蛇の皮は薄く、バッグなどの装飾品を作るための養殖蛇ですが、まれにまとめ買いのコーナーで探すとやや厚手の二胡に使える錦蛇の皮が手に入ります。錦蛇の代わりに沖縄三味線で使われているハブ皮でも良い音が出ますが、やはりこれも手に入りにくいものです。どうしても良い蛇皮が探してて手に入らない場合は、薄手の錦蛇の皮を二枚重ねて使用してみるといいかもしれません。蛇皮のほかに犬皮、羊皮、人工皮も使われることがあります。二胡の皮は消耗品のひとつと考えた方が良いでしょう。通常は三年以上はもちます。皮張りは大変熟練を要するものですので自分で張る前に、ニ胡の上級者の方や販売店の担当の方に相談されるとよいでしょう。


弓について

二胡で使われる弓は構造上バイオリンとよく似ていますが、二胡で使用される弓の方がやや長いです。最初は松脂がついてない状態なので20分から30分ぐらい丁寧に塗っていかないと音は出ません。よく弾かれている弓ほどあまり松脂を塗らなくても音がきれいに出ます。弓には大きく二種類あります。

黒い毛の弓・・・比較的若い馬の尻尾の毛で作られています。一本一本が白い毛より太いので初心者用とされています。価格も安いのですので予備に持っておいてもよいでしょう。音の特徴としては、やや強弱をつけにくい点ですが、毛の方は丈夫で比較的持ちます。

白い毛の弓・・・老馬の白い尻尾の毛で作られています。毛の一本一本が繊細なので高度な演奏表現が可能になります。毛は切れやすいので扱いには注意します。


駒には、色木、蝦夷松、黒檀、竹、桐などがあります。

松脂
松脂は、熱に弱いので保管に気をつけます。バイオリン用の松脂も使えますが、若干二胡用と粘度が違いますので、なるべく二胡用の松脂を使用した方が無難です。(友人は、ドイツ製のバイオリンの松脂が良いと薦めていましたが。)


弦にも良い弦は、銀入りで持ちが良いです。通常二胡のチューニングは外弦A, 内弦Dです。
ニ泉二胡(低音二胡・・棹が4cmほど長く、胴は少し大きめ、皮も厚目の二胡)の弦はやや太く出来ており、チューニングはこれより5度音を下げます(外弦E, 内弦はA)。この低音ニ胡の弦で通常の二胡のチューニングをすると弦が切れますので注意しましょう。

買ったばかりの二胡について

 購入直後の二胡は,破裂音のような雑音が出やすいものです。これは、新品の弦が二胡に馴染んでいないか、松脂を多く塗りすぎているなどの原因が考えられます。、このような場合の対処としては千金の部分と弦のところを輪ゴムで結ぶと雑音が消えることがあります。また、市販の駒は音がなるべく大きく出るように出来ているのでフェルトやスポンジ ゴム、牛皮などの音質調整材を駒の下に入れて調整します。どうしても雑音が解消されない場合は、駒を竹や桐、鉛筆などを加工して音を小さくする方向で自分で駒を製作加工したりしますが、困った時は、専門店の担当者、又は上級者の方や先生に二胡を見てもらった方が良いでしょう。
 二胡も他の弦楽器と同じように弾きこむほど良い音が出るようになります。




電飾二胡
2004年、3月に世界で初めて作られた電飾二胡です。

(はじめに)
 いよいよ、電飾二胡のコーナーですね。これは、本当に作るのが大変でした。なにしろ二胡というのは
2003年の12月からはじめたものでしたから、まだ、数ヶ月しかたっていない状態でやりはじめたわけです。二胡は、高校時代からの友人から勧められて試しにやってみたのですが、すぐにはうまく弾けませんでした。すぐにうまくなっていた友人は、聞くと有名な先生の教室に通っているといっていました。
 
電飾二胡の胴の電飾の模様です。)



 荻窪のトーア音楽工房でプリント皮(犬皮)の六千円ぐらいの価格が安い割りに良い音の出る二胡を購入し、しばらく自己流で二胡を練習していました。あまり腕が上達しない私に転機があったのは、2004年1月に山平憲嗣さんという、二胡の第一人者のジャーパンファンさんのお弟子さんの演奏を新宿のホテルで見て衝撃を受けた時でした。山平さんが最後に弾く曲に賽馬という曲があるのですが、ものすごい勢いで二胡を弾いてゆくのです。馬の鳴き声のところもうまく決め、とてもすばらしい演奏に私は感動しました。私は、そのイメージを体にしみこませ、家に帰り、ウクレレで弾ける曲を二胡でも弾けるように毎日練習しました。私の練習方法は耳だけを頼りに、数字譜を見ないでひたすら指に曲を叩き込む方法です。するとだんだん二胡を弾けるようになりました。やはり、楽器は心底惚れて、自分でも上手に弾けるぐらいでないと作ることもできません。

 それから、試作品の二胡を二本、友人に頼まれていた低音二胡を一本を続けて作り、本格的に電飾二胡を作ろうと徐々に計画を立てました。電飾ウクレレ製作の経験を生かし、ほとんど想像の上での設計をしました。紙に書いてアイデアを残すこともしますが、肝心なことのほとんどは記憶の奥の扉に鮮明にイメージをおいておきます。ですから新しいもの作る際には、既に頭の中にないものは作れないと私は考えています。電飾二胡は私のイメージの中ですでに出来ていたのですが、実際に作るとなると様々な試行錯誤と失敗を何度も繰り返しました。しかし、私は諦めずに作り続けました。



 竹製の二胡なら空洞があるので配線や光ファイバーを入れやすいのですが、竹は気をつけないと縦に亀裂が入ることがあるので電気ドリルを扱う時は気を使いました。この他、二胡の電飾化で難しかった点は以下の通りです。

(1)ニ胡の棹が細長い形状のため、配線、光ファイバーの数量を制限しなくてはなりませんでした。
・・・電飾の発光LEDが直接演奏者の目に当たらないよう考慮。全体のLEDの数をやや控えめにした結果、運良くちょうど配線が収まりました。

(2)電飾制御、操作の方法を新しく考える必要がありました。
・・・電飾ウクレレのフレット方式を参考にトレール方式(詳しい仕組みは企業秘密になります。どうもすみません。ライブコンサートの時には説明することがあります。)を考案しました。

(3)電池の配置場所を作るのに時間がかかりました。
・・・重心を下の方にもっていくと安定するので台の部分に単3電池を3個、入るように加工しました。

(蓋はスライド式で外れます。)

(4)当初、音声反応回路をつけたら共鳴胴内の空間が狭くなり、音に悪い影響を与えてしまいました。
・・・いったん完成後にこの回路を取り外し皮を張替えました。するとピーキーな音から本来の二胡の音に改善されました。


(複雑な胴の内部)

二胡は、強い力が棹などにかかるために、硬い木材を使う必要がありましたが、竹は想像以上に丈夫でしたので電飾化しても演奏に支障がありませんでした。



胴の後ろは、二胡の内部のマイクからの出力ジャックを装備。エフエクターで音を加工できます。



糸巻は、黒檀の1cm径の棒を利用しています。
メイン・スイッチは、千金の下の位置にあります。



胴を支える台は、黒檀製です。

現在もさらなる改良を重ね、電飾二胡は研究中です。

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