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占部コンサート・ウクレレの改良リペア


 Da-imaさんこと、今田清英さんから占部ウクレレを改良リペアしてほしいという依頼がありました。
(ちょうど工房でのリペアを長期間お休みにしようという矢先でしたので、区切りとして引き受けさせて
もらいました。)


かなり弾きこんだあとのある占部ロングネック・コンサートウクレレ
(Topはシダー、Back&Sideはマホガニー)

改造ポイント:指板15フレット以降の除去。これはアルペジオ奏法時に指があたるのであたらない
ように弾きやすくするためのもので、今田さんはもう1台テナーの占部ウクレレを所有していて
曲などにより使い分けしたいとのことです。トップのシダーは大変デリケートでキズがつきやすい
ので慎重な作業が予想されます。


あと指板はとても堅い黒檀なのでノコギリもNGで、彫刻刀も力が入ってボデイに力が加わるのでNG。
これはもう、荒い紙やすりで長い時間削ってゆくしかありません。

(ボデイの保護)

厚紙で他の箇所を保護します。これは二次的にキズをつけないようにするために重要なことです。
占部ウクレレはとても丁寧で高い技術で作られた高級ウクレレなので新たにキズをつけては
大変です。

(不要フレットの除去)

フレットがニッパで抜きぬくいぐらいにしっかりついていたので、フレット周りをノコギリで浅く溝
をつくってから、ニッパで安全に15,16,17,18,19フレットを抜きました。

(長時間の研磨)

フレットの溝のあとがなくなることを目標にひたすら紙ヤスリで研磨して2時間半。
5mmぐらいあったこの部分をやっと1mm厚ぐらいの黒檀の板に正確に薄くできました。
夢中でやったので右手がしびれて感覚がありません。予想より体力を使うハードな改良となりました。


大量の黒檀の粉が。黒檀の粉はリペアで再び使用することがあるので、大体捨てないで保管する
ことが多いです。ボデイのサウンドホールにも粉が入ってしまったので、このあと掃除機で中の粉
を吸い込んでおきました。そのままにしておくと弾くたんびに黒檀の粉がサウンドホールから
出てきてしまうのでその点は気をつけています。ウクレレも置いたままにするとホコリが中に
たまるのでたまに調べて汚かったら掃除機などで慎重に中のホコリを除去した方が健康にいいです。

改良リペア完了!!

もともとこういうモデルがあるかのような仕上がり。細かい他のボデイキズなどもサービスで
塗装リペアしておきました。


横から見たらこんなかんじです。指がひっかからずにアルペジオが弾きやすくなりました。


このあと弦高の調整、その他のフレットの調整、バリの除去など総合的にチェックします。
リペア前に試しに演奏した時に、弦高をご自身で低く調整していたそうで
1弦の開放、1、2フレットがビビリ気味でした。最終的な調整で、1弦のサドルを0.5から
1mm上げることで改善しました。弦はWorthのブラウン・フロロ弦で、もともと1弦は細くセット
されてるようですが、チューニングがしやすい精度のある良い弦ですね。

(お知らせ)

2008年4月29日(祝日)夕方(Pm7時開場、1組目7:30から8;15、詳細はライブハウスHpにて)
荻窪アルカフェにて

今田 清英 (Da-ima)
さんのウクレレソロ・ライブがあります。
第4回ジ・ウクレレコンテスト出場の凄腕のウクレレソロを目の前で見れるチャンス!!
この機会に是非!!

(ちなみに同じ所で4月23日には「りびけん」さんのライブもあるそうです。こちらもお薦め!)

(更新日:2008.3.30.)





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