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草野マサムネ−マ
三輪テツヤ−テ
田村明浩−田
崎山龍男−崎
文−金哉穂
アルバム『スーベニア』リリース
オリジナルアルバムとしては2年4か月ぶりとなる新作が、ついに僕らのもとに届く日がやって来た。
それは新鮮で、刺激的で、懐かしいスピッツくささをももった、誰もが首を長くして待ち望んだスピッツからの『スーベニア』だ!
よりスピッツくせぇーってものをやりたいって感じ
確かな足音が鼓動と重なって、始まりの希望を奏で出す。清らかでささやかで危うくて鮮やかな世界。そのまぶしさの先にあるのは、スピッツ。2年4か月ぶり、11枚目となるアルバム『スーベニア』が、05年早早にリリースされる。
崎 レコーディングは、より深く楽しめる感じになってきたというか。例えば演奏するテツヤの顔を見て楽しかったり(笑)、それでまた自分が触発されてやったり。そういう感覚ですよねテ なるたけギターソロが入らないように働きかけたんですけど(笑)、逆でしたね。あとマサムネのギターとの差別化を図りたいというのは、だんだん出てきて。プリプロのテープを聴いていいところをすくい出す作業は結構やって、それは結果的に大きかったかな
田 まあ曲としてもなんとなく前向き感はあるよね。スピッツだから、すべての人に対してウェルカムな感じではないんだけど(苦笑)、頑張っちゃおうかなぐらいの感じで
マ 今回はスケジュールがタイトだったから、余計なこと考えずに一生懸命やるだけ。その分、真空パック度は高い、演奏に関しては。気合いが入ってましたよ。つねに高いボルテージのままいこうと
田 演奏は一球入魂な感じ
こんなふうに話す彼らが、11枚目のアルバムに求めていたもの。それはより深い”スピッツらしさ”。
マ 例えば『ハヤブサ』のころは、他のアーティストと比べて負けないものというのにむきになってたとこもあった。だけど紆余曲折を経て、スピッツというバンドの音のにおいを殺さずに納得できる音ができないだろうか、という方向に向いてきて。よりスピッツくせぇーっていうものを、今やりたいなという感じですかね。曲づくりにおいても、変に背伸びしたりせずに、わりとそのまんまのスピッツという感じでいってみようと。通りすがりの人もつかめるような、わかりやすい言葉とメロディっていうところから始まってる。それと今回はアコースティックな響きとか音の立体感みたいなところはかなりこだわりました
草野が言うところの、”スピッツくせぇー”の原点ともいえる曲がある。
マ スピッツくせぇーっというサウンドの、雰囲気の出発点になったのが2ndアルバムに入ってる「恋のうた」だと思うんですよ。そこからの流れをもう一度見直してもいいかなと。例えば今回だと「恋のはじまり」はすべてのレコーディングの始まりだけど、こういう青くさいことを歌い続けるのがスピッツくせぇーんだよなという確認でもあった
まだ始まったばかりだとずっと思っていける
原点を見直すだけでなく、経験を積んだ今だからこそできることを重ね合わせる。簡単そうで難易度は高い。しかしそこに4人が全幅の信頼を置くプロデューサーの亀田誠治、エンジニアの高山徹、ほかにも多くのスタッフの力が加わることで乗り越えることができた。だとしても。『スーベニア』がここまで深く響く、伝わる音になったのはなぜなのか。
マ ライブの本数を重ねてきたのが大きいと思います。やっぱり実際にお客さんの前でずっと演奏してきたことは自信になるし、誰かに届けるための音楽という意識というのは自分たちの中でどんどん強くなってきてるから。それはレコーディングにおいても、そう。別に自己完結するような音楽が悪いというつもりはないけど、自分たちに関してはそういうのではなくなってきてるということでしょうね
鮮やかな放物線を描いて聴く人の心へと届くであろう『スーベニア』。おみやげの意味をもつこのタイトルはマサムネがつけたもの、なのだが…。
テ 実は『スーベニア』は逆から読むと「アニベース」、亀田さんのことなんだけどね(爆笑)マ 今回「春の歌」でも「ほのほ」でもいいかなと思ったんですけど、あまりに普通かなと思ったんで。旅を思わせるような歌詞が結構あるかなと思って、旅先からおみやげと。旅先から絵はがきあの娘に送ったぜ、みたいな感じですね
大切な思いをおみやげや絵はがきにして時折届けながら、スピッツの旅は果てを知らぬままに続いていく。
マ 前のアルバムの時に「もうやり尽くしたから次のことは考えられない」と言ったけど、時間がたてばまたやりたいことが出てくるんだなと。そういう意味では、まだ始まったばかりだとずっと思いながらやっていけるんじゃないかな
SELF LINER NOTES
1 春の歌
マ 歌がいったん終わってリズムパターンが変わったところが、今回いちばん楽しくやれたとこ(笑)。 スピッツのロック魂が出てる
2 ありふれた人生
田 最初に聴いた時は聖子ちゃんの「風立ちぬ」みたいだと(笑)。 それを堂々とロックバンドがやっちゃうのが日本ぽくていい
3 甘ったれクリーチャー
テ イントロだけでも格闘家の登場曲に使ってもらえないかと。須藤元気さんに使って欲しいです(笑)
4 優しくなりたいな
マ ピアノと歌だけ。音像的にも懐かしい感じになって気に入ってます田 なんかピアノバーで聴いてるみたいでいいね
5 ナンプラー日和
マ 沖縄音楽が好きで”カチャーシー”(沖縄流ダンス)って楽しいなと思ってたけど、それを引っ張り込むような楽曲にできた
6 正夢
田 シングルよりもローレンジの音が強くなってアルバムに入りました。俺の中では5、6の2曲は連続してますから
7 ほのほ
マ いちばんアレンジに迷った曲。オレのデモはもろ歌謡ロックな感じだったけど、それを違う方向にもっていくのが大変だった
8 ワタリ
マ 最初のセッションで録音した曲田 マイナー調だけどスピード感がある。ビジュアルロックです(笑)
9 恋のはじまり
マ あえて30代後半の男が「恋のはじまり」なんつーのを恥ずかしげもなく歌うというのに意味があるんじゃないでしょうか
10 自転車
マ 最後に録った曲。曲自体は10年ぐらい前からアイデアとしてあって、かつて一度ボツりながらようやく今回、日の目を見た
11 テイタム・オニール
マ タイトルがすべて。『がんばれ!ベアーズ』を小学校の時に見て以来、ユニホーム姿の女の人にはクラッとくる私です(笑)
12 会いに行くよ
マ これも弾き語りで毎回やってた曲なんですけど、さらに膨らませていって、いわゆるバラードなアレンジに
13 みそか
マ バンド内で若作りというキーワードが出てた時に、盛り上がって頑張った曲田 メジャーデビュー後はなかったビート
スピッツ、05年を語る
久しぶりに本誌に登場してくれたスピッツの4人に”05年の抱負”を語っていただきました。さらにお互いポラを撮り合って、コメント書きもお願い。今の4人が考えてるコトが、ちょっぴりわかってもらえるハズ。
05年は余裕のツーベースヒットを打ってみたいな(笑)
草野マサムネ
マ 05年の抱負…もうちょっとマジメに練習したいと思います。練習嫌いなんですよ、オレ。怠け者気質なんで。でもそれだけにライブ前に緊張してるのかなというところもあるんで、特にギターとかは練習したいなと。ここで自分に活を入れながら言っておきます。個人的には…たぶんツアー先で草野球をすることがあると思うんで、ツーベースヒットを打ちたいですね。シングルヒットしか打ったことがない。1回無理して二塁まで行こうとしたんだけど、アウトになったことがあって(笑)。 何とか余裕でツーベースっていうのを打ってみたいですね。05年のテーマ曲は「春の歌」かな。バンドはまだまだ始まったところだという認識を新たにして、ライブにも臨みたいと思うんで
メンバー直撮り! SPECIALポラ
撮影:三輪テツヤ コメント:Love♥
⇒かなり間近からの撮影に挑んだ三輪さん。マサムネに贈った言葉は…なんと「LOVE」!!
マサムネが楽になるようツアーのMC、頑張ろうかな
三輪テツヤ
テ 05年はもうずっとツアーだから。それに聞かれないとあんまり考えないからな、「来年どうしよう」とか(笑)。 スピッツとしてはツアーの長い、いっぱいやるから…MC頑張ろうかな(笑)。 できるかどうかはわかんないけど、マサムネが少しでも楽になれば(笑)。 個人的には…特に欲しいものもないんだよね。同じもの着てるし。ま、あれだな、趣味が音楽以外ないので、そろそろ趣味でがもてるといいかな。ツアーでいろんなとこに行ってやれるわけだし。趣味、持てるといいなぁ、ラーメン以外で(笑)。 アルバムから05年のオレのテーマ曲を選ぶとしたら「ありふれた人生」かな。ありふれた人生を送るのは難しいよね。でもすごく大事なこと、幸せなことだと思います。
メンバー直撮り! SPECIALポラ
撮影:草野マサムネ コメント:ギターバトルがんばろう
⇒マサムネさんがカメラを向けると、クールな三輪さんもこの笑顔(?)。 ギターバトルが楽しみ!
タバコやめたいですね…吸ったこともないのに(笑)
田村明浩
田 05年はタバコやめたいですね…って、1回言ってみたかった(笑)。 吸ったこともないのに(笑)。 抱負、もしかしたらこんなツアーをやることはもうないかもしれないので、一つ一つ楽しみたいと。ほら、40歳になったら体動かなくなるかもしれないし、何が起こるかわからないから。あとベース上手になりたいな。ちょっと練習しようかなと。言っておくとやらなきゃいけなくなるからね(笑)。 ベースはツアー先でも買うよ。それは趣味だから(笑)。 形が変なヤツとか欲しい。ヘビメタ魂というか(笑)。 アルバムからの俺のテーマ曲は…俺のというか、最近「テイタム・オニール」が好きになってきてさ。曲の持つバカバカしい感じ、キッチュな感じが好きなんだろうなって思う。
メンバー直撮り! SPECIALポラ
撮影:崎山龍男 コメント:ライヴでお互いに暴れよう
⇒なんだかかしこまった表情で撮られてしまっている田村さん。ライブでは暴れてください!
いろんなことを楽しみたいな野球とか、景色を見るとか
崎山龍男
崎 05年はライブの年なんで「ライブ頑張ります!」というのは当然あります。自分だけ調子よくてチャラチャラというんではなく、メンバーとお客さんとみんなで楽しめるような準備はしたい。そしてライブを軸に、いろいろほかのことも楽しみたいなと(笑)。 気分転換じゃないけど、ライブの合間の楽しみ方はね。決まってないけど、野球するかマージャンするか、景色を見るとか(笑)。 より楽しむ分、よりちゃんと、と。野球ではセンター前ヒットを打たれてランナーが二塁にいる時、ホームでアウトにしたいですね(笑)。 レーザービームってやつ?(笑) そんな経験今までないんで。05年のテーマ曲は、始まる前のワクワク感を含めて「春の歌」ですかね。
メンバー直撮り! SPECIALポラ
撮影:田村明浩 コメント:こんどドラム教えてね。
⇒小さなガッツポーズがなんだかかわいい!? ぜひドラムを田村さんに教えてあげてください(笑)