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アンプのブラインドテスト    2004.3.18

音楽之友社 stereo 2004年3月号 に掲載されたブラインドテストの結果を紹介しておく。


1. ステレオ誌 2004年3月号の記事

本来の目的は『ディジタルアンプとアナログアンプの音の傾向が違うのか?』を調べる目的で行なわれたものであり、いわゆる瞬時切り替えABX 法ではなく、数台のディジタル、アナログアンプを無作為順で4人のオーディオ・ファイル(オーディオ評論家?)に聴かせ (1) ディジタルかアナログか (2) 音質の好みの順、について書いてもらうという趣向である。この時、施検者は機種を知りながら交換(もちろんアンプそのものは被験者に見えないようにしているだろうがが)を行なっているようなので、いわゆる二重盲検法の条件を満たしていないので問題が残る。

以下に具体的な機種名、ディジタルアナログか,、グレード(種類)、価格を記する。

はじめに、ディジタルかアナログかの判定結果を示す



機  種 被験者判定
A社 超高級 D D D D
S社 超高級 A A A D
R社 普及型 D D D D
P社 中級 D D D D
Y社 高級 A D A A
D社 中級 D D D A
F社 中級 D A D D
S社 高級 D D D D


表の見方

機種欄 灰色はディジタルアンプ、空色はアナログアンプ

判定結果も同じく D(灰色)がディジタル、A(空色)がアナログと判定したもの。

とりあえず、この表からは、2機のアナログアンプを1例を除いて全てディジタルアンプと判定していることがわかる。

つまり、ディジタルとアナログの区別は聴感では区別できない。

次に、順位についての結果を示す。 上から、平均順位の高い順に並べ替えてある。

平均
順位
機 種 価格 被験者順位
S社 超高級 1,000,000 2 1 1 1
D社 中級 120,000 1 6 2 2
Y社 高級 600,000 3 2 4 4
F社 中級 80,000 5 3 3 3
S社 高級 600,000 4 7 6 5
R社 普及型 9,800 7 4 7 6
P社 中級 248,000 6 8 5 7
A社 超高級 3,000,000 8 8 8 8


音質順位の判定を平均順位に並べた表。

被験者順位欄は各個人の順位とディジタル(灰色)かアナログ(空色)かの判定 を示す。
(上の表との対応で決めた。元の雑誌記事の表とディジタルアナログの判定が少し違う)

かなり特徴のある結果である。列挙すると、

1. A社の超高級アナログ・アンプが最下位になっている。
2. 価格と音質順位にはっきりした相関は見られない。
3. 順位判定は意外とばらつきが少ない。特に最上位付近と、最下位付近は顕著
4. 下位にランクされたのは実態と関係なく全てディジタルアンプと判定されている。

といった所か。


なお、主催者はさすがにA社超高級アンプが最低と評価されたことにあわてたようで、『1番目の試聴機であったから』とか、『接続がまずかったかも知れない』などと弁明している。 が、このブラインドテストにより、評論家さえも通常の試聴テストでは予めメーカーなどがわかっているので、それらによる思い込みによる不正確な評価を下しているというのがわかるのではないだろうか。


これについてはこの様な報告をしているサイトもある。
記事の全文はここからダウンロード出来ます。


http://www.netlaputa.ne.jp/~cadeau/column15.htm
● 昔、秋葉原のNEC−BSVAシアターでパワーアンプの鳴きあわせを実施したとき、次のような実験を行なってみたことがある。  ◆ 1回目の試聴・・・アンプ名その他を一切伏せて、アンプの背番   号だけで試聴。好感度で採点して、用紙はすぐに回収する。  ◆ 2回目の試聴・・・各アンプは型名、メーカー名、そのアンプの    特長、価格等を紹介したのちに試聴、採点。  この結果、2回目の各アンプの得点は、きれいに価格順にならび、1回目とは相当な食違いがあった。  このことは、当然のことながら、先入観によって「聴こえ方」が違ってくることを示している。       試聴者は各アンプと利害関係がないと思われる人たちばかりの20人程の集団なので、この価格順の得点は、その瞬間には本当にそのように「聴こえた」と考えざるを得ない。  

http://www.kawaguchimusen.co.jp/sm-sx100.html
ドイツ「STEREOPLAY」 2000年6月号   ブラインドテストでSX−100は最上級の真空管アンプと判断された。 音楽の細かい部分部分が立体的 に表現され、低域は全く新しい次元の音質である。 ピアノの音はかつて聴いた事のないような俊敏で、滑らかで、透明な音である。 このアンプは決して冷たい音ではなく、逆にリスナーの心をいつでも暖かくする。
音質評価:最高級−HiFiクラス 58点(プリメインアンプ部門の最高点、 因みにコンセントラは52点)

http://www.pioneer.co.jp/ld/LDclub/boardlogs/board_0205b/messages/64613.html
最近某雑誌 がAVアンプのブラインドテスト(完全とは思いませんが)を実施し記事にしたものを読み ますと「通常の評論記事」とも「価格」とも全く相関のない評価になっていました。  メーカーの宣伝や価格による先入観念を除いた評価は全く違う所に有るのではないかとの 思いをますます深めているのが現状です。

http://www8.ocn.ne.jp/~h.mosoro/omega13.htm
「いいですか、皆さん、DVDやSACDというのは本当に音がいいのか、ブラインドで聴いて本当に 違いが分かるのか。ここに同じ曲のDVDとCDとCD−R、そしてもう一つはSACDとCDとCD−R を用意しました。ランダムに5曲かけますから、どれがどれか回答して下さい」。一瞬みんなの顔が引き 締まる。「まず最初にサンプルとしてCDをかけます。その次からが問題です」。1曲目のところでもは やみんなが頸をひねった。まさに先ほど茂曽路さんのミスが現実試験問題となったのだ。さて答え合わせ。 10問あって全問正解者はむろんなし、9問、8問と下がって5問正解のところでやっと会員のほとんどが 手を挙げた。結果には皆唖然、この催しを企画した河野さんには期せずして拍手が送られた。しかし、 「DVDもSACDもCDと大した違いはない。聴きわけられるひとはいない」というの河野さんの 総括には、反響も大きく後に掲示板をにぎわした。

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