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■ 薪ストーブ用排煙装置 ■







北海道でのキャンプで春秋に欠かせないもの。それは暖をとる道具です。特に早春や晩秋の夜は,焚き火をしても外気に
触れるだけで,体にこたえます。そこで,室内で暖をとれないだろうか?と言う発想をもとに安全性をふまえて
利用できるのがこの薪ストーブです。着火5分でみるみる室内は暖かくなりとても幸せな気持ちになれます。
実際の生活では使ったことのないレトロなアイテムですが,火を見ながら,昔の生活に思いをはせるのも新しい愉しみです。



本体 北海道では,ホームセンターなどで販売されている薪ストーブです。一般的には鋼材で作られており,大きさもいろいろあります。一般的な大きさで値段は¥5000もしないリーズナブルな物です。今回は見栄えと耐久性を重視して,ステンレス製のものを選びました。使用前はとてもピカピカしていますが,使用の度にその輝きは狐色に変化し,また味わいが出てきました。難点としては,コスト的に2倍ほどになるのと,薄いステンだと思ったほど耐久性は良くないかもしれません。製造元です。WEB上で購入も可能です。ストーブについては小樽の新保製作所さんでいろいろ教えていただきました。
パーツ 左:土台
中央左右:2つ折
右:煙突支え 
以上4点。
パーツをまとめても,横45cm,幅30cmの大きさで
おさめるようにします。
(1)

広げた立て板を土台に丁番掛金でつなげます。

(2)
覆い板を開き,土台の押さえにあわせて開きます。
次に立て板を起こし,マグネットで接着します。
テントのテンションがかかることが判明。
マグネットから,固定金具に変更。
(3)
煙突支えを土台の溝にはめ,覆い板と掛け金具でつなげます。これもテントのテンションがかかることが判明。
掛け金具から,固定金具に変更。
完成
(前面)
煙突を通します。遮熱材を巻きつけるため,やや大きめに孔あけしています。立て板には遮熱材を貼ろうか検討しましたが,ストーブとある程度の距離を置けば,板が焦げる事はなさそうです。

完成
(後面)
煙突を立て板と煙突支えの2点支持で平行を保ちます。
(板との接触部分は遮熱材で保護)
収納
セットに煙突3本を収納します。大きなパーツ3点は,入りませんでした泣。画像では煙突が2本写っていますが,本体の中に2本,ケースの角にに曲がり(カーブ部),そしてケースの上に3本載せて収納しています。
フィールド
テスト(1)
煙突部分はテントトップよりやや高くなるようにしました。というのはストーブにつなぐ横への引き出しが長くなる分,煙の逃げをよくするためにそれ以上の縦の長さが必要になるからです。理想的には横の2倍程度の高さは必要なようです。
画像では,ストーブから横に2本(60cm前後の物×2←ストーブのセット物)に曲がりをつけ,縦に3本(60cm物1本,100cm物2本←これではケースに入らないのでチトお高いのですが伸縮できるタイプの煙突です)利用しています。テスト前に心配だったのは煙突から出る火の粉が幕体を焦がさないかどうかでしたが,これまでのところ,これだけ高くすれば心配はないようです。ただ風向きには多少注意を払う必要があるかもしれません。

フィールド
テスト(2)

遮熱材を巻きつけたところです。この遮熱材は北海道ではホームセンターなどに一般的に販売されているもので,今回使用したものは,50cm程度の長さで¥1980でした。発売元は矢澤産業です。煙突が予想以上に長くなったので,ペグ(ソリステ)に針金を通して支えの補強をしてみました。煙突はかなりの長さになるので,パイルドライバーを煙突を挟むように2本差しにして針金で固定しています。テントのすそは風でばたついて煙突に触れないようにしっかり地面に固定しました。
フィールド
テスト(3)
暖まり方はへんな暖房機よりもずっと早いです。ガンガンくべたら,ステンレスが赤々と色を変えて燃えました。左画像にあるように脚が短いので,芝の焦げ防止に本来壁などに当てる遮熱シートを2枚重ねに張り合わせて下に敷きました。薪を入れる前に土や灰をストーブ内下面に敷くことも有効です。

裏技ですが,スノーピーク社の焚火台Lのベースプレートがやや小さめですが流用できると思います。個人的にお勧めなのはユニフレーム社のクーラーBOXスタンドです。スタンドにストーブを載せると,地面と適度な距離ができ,ストーブも高くなって使い勝手がよくなります。
<初めて使用するときの注意点>
最初から薪を入れすぎないこと。
太さにもよりますが,始めに入れる時は,4〜5本程度で様子をみましょう。
煙の逃げなどがきちんと確認できたら,2本程度を時間をおきながら,足していってください。入れすぎサインとしては,ストーブが赤々となる状態になります。そうなったら,テント内としては入れすぎですので,燃え切るまで時間をおきましょう。もちろん,煙突も暑くなっており,遮熱材や排煙装置の木部まで焦がしてしまうことになります。
フィールド
テスト(4)
煙突部の横部です。こうしてみると結構長いものです。ストーブから立て板まで1mくらいの距離をとっています。これで,縦の煙突の高さを2倍とる計算をすると,リビングシェルと同等,またはそれ以上の高さが必要になってきます。
フィールド
テスト(5)
木肌がそのままでると味気ないのでにテント色に合わせてグレーに着色してみました。雨にも当たる部分ですので,ニスを塗り防水性を高めています。趣味の問題ですが,適度な使用感をだすために濃淡をつけて3度ほど重ね塗りしてからニス塗りしてみました。左の画像は金具が改良された後の様子です。
薪ストーブ
のある風景
日中は煙突を短くセットしてタープの下に焚き火台と隣り合わせに鎮座しています。初使用の特は薪をくべる量も手探りだったので,一気に入れすぎて煙がもうもうと上がり,タープにススがついてしまった失敗も。煙突はタープの下に置かないようにずらしてセットするのが正解かもしれません。使用後は使用の数回おきに,下の画像のように煙突掃除をしないとすすがたまります。そのため左画像の手前に写っているハードケース(下にしてある大きい物で¥1200くらい)を購入し,すすを車内に落とさないようにしています。気軽に他の道具を載せられるのでお勧めです。
リビング
シェル
の改造
今まで片側の出入り口に設置していたストーブですが,出入りができなかったり,他のテントとの連結ができなかったりと不便なことが多かったために出入り口とは別の所にストーブ専用にファスナーを作りました。これはセンターファスナーのない旧モデルのリビングシェルゆえアイデアです(現行型ならセンターファスナーが使えるので問題ありません) 雨が入らないように止水ジッパーをつけ,フラップ(カバー)部を*製の廃棄品から同素材布をカットしてきて,テント製作の専門店に縫製を依頼した苦心作です。ストーブを使わない時はペットの出入り口くらいにしか使えませんが(笑)
試作を終えて

キャンプをしていなかったら,きっと使うことのなかった薪ストーブ。
とっても味わいのあるのものです。
きっと,こんな大きい物を積めるだけの余裕がないと一般向けでは
ないだろうなあ。
                 (2004.10 by EZO)



その後
北海道だけでなく,積雪のない九州まで,全国でこの薪ストーブキャンプが浸透してきているようです。
その後の薪ストーブ改良ですが,2004シーズンには大活躍するものの,2005シーズン以降はあまり出番がありません。
なぜかというと,冬キャンプの暖房機がすっかり灯油ストーブに移行してしまったからです。
薪ストーブのデメリットである,かさばること(煙突や薪を含めると大荷物)や燃料である薪の確保が意外と大変なこと,そして一番ネックである燃焼時間の短さ(明け方までには薪が燃え尽きてしまい寒い思いをすること)を補うのが,灯油ストーブです。ランニングコストも薪を購入するよりはずっと安上がりです。
現在は,積雪のある冬には灯油ストーブ,焚き火をする春秋には薪ストーブといった使い分けを今は楽しんでいます。
                      (2005.11 by EZO)

 



実践キャンプ術

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