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<ニュース要約>

北海道ドクターヘリ導入

 北海道の手稲渓仁会病院は4月1日からドクターヘリの運航を開始した。朝日航洋と中日本航空の2社による共同運航方式で、4月1日から3ヵ月間は中日本航空のEC135ヘリコプター、7月から12月までの半年間は朝日航洋のMD902が使われる。

 北海道ではこれまで、長年にわたってドクターヘリの必要性が叫ばれてきた。しかし、なかなか実現には至らず、2002年に手稲渓仁会病院を中心とする「北海道ドクターヘリ運航調整研究会」が発足、札幌周辺の5町村、14消防機関との間で協定を結び、民間資金によって救急装備のヘリコプターをチャーターして実際の救急現場へ出動する試行研究がはじまった。

 対象地域は拠点病院からおおむね半径120kmの範囲にある7市36町9村で、総人口は約43万人。その結果、2002年2月から2004年3月まで約2年間に164回の出動をした。内訳は現場出動78回、病院間搬送68回、中止18回であった。

 また出動後の搬送先は札幌市内の高次医療機関など18ヵ所の施設となった。

 この試行研究について運航終了の直前にアンケート調査をしたところ、9割以上がドクターヘリの必要性を認める結果となった。加えて関係機関の要望も強いところから、2004年4月以降も運航を続けることとなり、2004年4〜7月の4か月間で80回の出動をした。

 今回のドクターヘリの実現は、こうした努力が実ったもので、わが国のドクターヘリの運航拠点病院は9ヵ所となった。(「日刊航空通信」、2005年4月12日付より要約)


北海道庁本館の玄関ホール正面にある交通死亡事故発生地図
2005年3月28日現在、1月1日からの死者61名
昨年同期に比して11名減というが、依然として日本で最も多い。
(2005年3月29日撮影)

【加筆】手稲渓仁会病院救命救急センターの早川達也先生より、最近の出動実績と写真が送られてきました。4月1日の運航開始以来12日までの出動実績は7件だそうです。また研究運航期間(2002年8月〜2005年3月)の総出動実績は339件。内訳は下表の通りです。

出動目的

出動件数

備   考

救急現場出動

157

――

病院間搬送

143

うち緊急外来搬送76

キャンセル

39

――

合   計

339

――

[注]備考の「緊急外来搬送」とは、救急隊により医療機関に搬入され、初期治療が行われた傷病者について、ドクターヘリの出動が要請されたものをいう。

 
手稲駅から見た渓仁会病院と屋上ヘリポートに待機するドクターヘリ


完成したばかりの新しい屋上ヘリポートは融雪のための電熱が通っている。
近く、この屋上に格納庫も建設の予定。
完成すれば日本で初めての格納庫のある屋上ヘリポートになる。


羊蹄山とドクターヘリ

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