<ドクターヘリ>
再び東名高速に着陸治療 7月6日午前、東名高速下り豊橋料金所の手前で交通事故が発生、静岡県西部ドクターヘリが現場すぐそばの本線上に着陸、飛来した医師と看護師が負傷者の救急治療にあたった。
この事故は、料金所へ進入しようとした4トン・トラックが急に車線を変更したため、後方のワンボックス車がトラックの後部に衝突したもの。そのため運転者が運転席にはさまれ、救出までに時間がかかると見られたところから、ドクターヘリの出動要請となった。
ヘリコプターは対向車線を含めて全線の交通が止まるまで、上空で10分以上待機し、警察官の指示にしたがって着陸した。
ドクターヘリが着陸したときも、運転者は車内にはさまれたままで、プレショックの状態におちいっていた。医師は直ちに急速輸液をおこない、容態がいくらか安定したところでヘリコプターにのせ、聖隷三方原病院の救命救急センターまで搬送した。
なお、本件事実関係の情報ならびに以下の写真は、聖隷三方原病院の救命救急センター長、岡田眞人先生からお送りいただきました。
現場全景。矢印が料金所ゲートの手前で動けなくなった事故車。
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現場に着陸したドクターヘリ。後方に事故車と料金所が見えている。
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事故車からの救出作業(拡大写真へ)
怪我人の救出を待つヘリコプター。
前方には、こちらへ向かうべき車が待っている。
(拡大写真へ)【感 想】
ヘリコプターの着陸地点は写真で見るとおり、料金所手前のきわめて広い場所で、片側5〜7車線である。その両側を止めるために、事故車線の停止に約10分、対向車線の停止にさらに10分ほど要したもようだが、実際は対向車線まで止める必要はなかったのではないか。
おそらく現場にいた多くの関係者もそう感じたはずだが、マニュアル上は双方向の交通規制をおこなうように定められているらしい。とはいえ、これだけ広い場所である。今後は、臨機応変の対応が望まれる。
またヘリコプターはゲートをはさんで反対側に着陸すれば、ゲートの閉鎖によって交通規制ができるはずで、もっと早く、容易に着陸できたのではないかとも思われるが、詳しい状況が分からないので、これ以上の論評はさし控えたい。
いずれにせよ、欧米諸国で日常的におこなわれている高速道路上のヘリコプター救急が、ようやく日本でも普通におこなわれる気運がでてきた。これまでも何度か同じようなことは行われたが、その都度、警察の事情聴取を受けたり、道路公団から叱られたり、ヘリコプター運航者も病院も消防も苦い思いをしてきた。
これらの関係者が、今後は救命という共通の目的に向かって、迅速な対応ができるような協力体制を組んでいただきたいと思う。(西川 渉)
【関連頁】
ドクターヘリ東名高速着陸詳報(2005.6.27)
ドクターヘリ東名高速に着陸(2005.6.22)
高速道路着陸問題の経緯と展望(2005.5.23)
日本道路公団近藤総裁との一問一答(2004.12.15)
(JSAS、2005.7.8)
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