<ドクターヘリ>
静岡県西部機2,000回出動 ![]()
静岡県西部ドクターヘリ(聖隷三方原病院)は8月4日、出動回数が2,000回に達した。2001年10月1日の運航開始から4年足らず。同病院の岡田眞人救命救急センター長は4日、この感想と日本のドクターヘリの問題点などについて次のように語った。
「2005年8月4日11時18分、ドクターヘリ要請のホットラインが鳴り響きました。これが2,000回目の出動で、運航開始から3年と308日でした。ヘリコプターは榛原郡相良町の海岸へ向かい、サーフィン中に波にのまれて海底に頭部を強打し頸椎損傷になった患者さんの治療を現場近くで行い、そこから浜松市内の県西部医療センターに搬送しました」
「最近は、平均して月50件前後の出動要請があり、今年は600件を超えると予測しております。その多くは今回のような救急現場への医師派遣要請で、出動の80%以上となっております。また最近では出動症例の半数が外傷で、消防指令課や現場の救急隊の判断レベルの適正化が行われてきていることを実感しております」
「高速道路への着陸についても関係省庁がルールを検討しておりましたが、まもなく正式に着陸できることとなると聞いております。これにより高速道路での早期治療開始がこれまで以上に実現できるものと期待しております」
「静岡県では、ヘリコプターによる患者搬送時間の短縮業務の主役は消防防災ヘリであると規定しており、したがってそのようなことを目的とした医療機関からの要請は、消防防災ヘリが実施し件数も増加しております。また捜索・救助については消防防災ヘリの主業務ですからドクターヘリは実施しておりません。しかし救出後、現場で緊急の医療が必要なときには同時に出動することもあります」
「2,000回(研究運航も含めると2,700回)を経験しての実感は、救急現場での医療ニーズは確実に存在していましたが、これまでの長い間それに応えてこなかった責任の多くが医療側にあるということです。ドクターヘリやドクターカーが実施されている地域ではそれがやっとサービスとして提供されるようになりました。しかし日本の多くの地域は、救急現場における世界標準レベルの治療がほとんど実施されていないことを認識し、行政も含めた関係者がもっと真剣に考え直さなくてはならない問題だと思います」 (「日刊航空通信」、2005年8月5日付より要約)
【関連サイト】
ドクターヘリ再び東名高速に着陸治療(2005.7.8)
愛知万博の救急医療を統括(2005.7.5)
ドクターヘリ東名高速着陸の詳報(2005.6.27)
ドクターヘリ東名高速に着陸(2005.6.22)
2004年度ドクターヘリ出動実績(2005.6.14)
(JSAS、2005.8.6)
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