<北海道新聞>
ドクターヘリで心肺停止から生還 海水浴中におぼれ心肺停止状態になった男性が、医師の同乗したドクターヘリの出動により一命を取り留め、8月29日に収容先の病院を退院した。同ヘリの搬送による心肺停止からの生還は、昨年4月に道内のドクターヘリが本格運航を始めてから初めて。
助かったのは札幌市南区の山田義寛さん(62)。8月10日午前、石狩市の海水浴場で家族と遊泳中におぼれた。浮いている山田さんを家族らが発見し、連絡を受けた消防がドクターヘリを要請。通報から20分足らずで、手稲渓仁会病院から医師、看護師らが到着した。現場で呼吸を助ける管を挿入したり、血流を良くする薬を注射したりして、30分後には心臓の鼓動や呼吸が戻った。
直ちに、札幌市北区の北大病院に搬送し、治療にあたったところ、3日後に意識が回復した。
ヘリが到着するまでの間、たまたまそばにいた三笠市の消防署員らが山田さんに心臓マッサージなどを行っていた。現場に向かった北大病院救急部の星野弘勝医師は「通報が素早く心臓マッサージにもすぐ取り組んでくれたことが、よい結果に結びついた」と振り返る。
山田さんは「滑って前のめりになり海水を飲んだが、その後はまったく記憶がない。助けてくださったたくさんの方には、どんなに感謝しても足りない」と、喜びをかみしめる。
道内のドクターヘリは、手稲渓仁会病院から主に道央圏に出動し、同病院と北大病院の医師13人が、交代で任務に当たる。2005年度は215回出動した。内訳は急病83件、交通事故58件など。(北海道新聞、2006年8月30日付けより要約)
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