<日刊航空通信>
欧州ヘリコプター救急の動向 去る11月15日、名古屋で開催された日本ヘリコプター協会主催の「ヘリジャパン2006」で、ユーロコプター社のM.Schneider氏はEC145ヘリコプタの紹介と共に、欧州におけるヘリコプター救急の動向について講演した。欧州のヘリコプター救急は30年の歴史があり、ドイツ、オーストリア、チェコ、オランダ、スイスではシステムがほぼ完成し、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スロベニアでは発展途上にある。各国の状況は下表の通りである。
国 名 拠点数 運航者 経費負担 オーストリア
24+14 NPO、民間
健保、個保
ベルギー
2 民間、民防
政府
スイス
20 NPO、民間
健保、個保、患者
チェコ
10 民間、警察、軍
政府
フランス
60 民間、民防
政府
フィンランド
6 民間
政府、寄付、健保、個保
ドイツ
78 NPO、民間、民防、軍
健保、個保
スペイン
25 民間
政府、個保
英国
21 民間
寄付、政府
ハンガリー
5 民間、軍
政府
イタリア
42+2(夏のみ)
NPO、民間
政府
ルクセンブルグ
2 NPO
健保、個保
ノルウェー
16 NPO、民間、軍
健保、個保、政府
オランダ
4 NPO
政府
ポーランド
20 NPO
政府
ポルトガル
2 民間
政府
スウェーデン
9 民間、軍
政府、病院
スロバキア
5 民間
政府
トルコ
4 民間
個保、患者
世界のヘリコプター救急の一般的動向としては、将来に向かって(1)昼間を基本とし夜間を従とする24時間運航、(2)暗視ゴーグル(NVG)を用いた運航、(3)夜間運航も通常運航とする、(4)全天候運航を基本とする運航、(5)市民の期待に応える運航、(6)救助を必要とする旅行者のための運航などが今後の柱となってゆく。
また、異なる種類の運航者(軍隊、民間運航会社、市民防衛隊、警察、NPO等)の間で競争することにより、適切な価格でサービスが得られるようになる。運航者の活動範囲がオーバーラップしてくる。
なお、ユーロコプター社のEC145ヘリコプタは、すでにNVGの装備証明を取得し、運用証明を取得する作業をしている。(日刊航空通信、2006年11月28日付より要約)
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