<日刊航空通信>
ドクターヘリ導入のガイドブックを発行 日本航空医療学会の監修になる『ドクターヘリ――導入と運用のガイドブック』がメディアカルサイエンス社から発行された。編著は小濱啓次、杉山貢、西川渉の3氏。執筆陣は航空医療に関係する医師や運航関係者など45氏で、欧州ヘリコプター救急委員会(EHAC)のゲルハルト・クグラー名誉会長も含まれる。
内容はドクターヘリと世界主要国の救急ヘリコプターとの配備比較、ドクターヘリの救命効果、ドクターヘリ運航までの流れ、交通事故救護のための路上着陸、ドクターヘリの医療設備などをカラー頁で紹介したのち、ドクターヘリシステムの基本概念、日本のドクターヘリシステム、運航の安全、ドクターヘリによる医療、ドクターヘリ活用例、ドクターヘリの運航にかかわる費用、ドクターヘリ導入の費用対効果、ドクターヘリの将来、日本におけるヘリコプター救急の変遷、災害時におけるドクターヘリの活用、海外のドクターヘリシステムなどを説明している。
さらに付録として新しく成立した「救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法」などの法規類が掲載されている。
なお、本書の刊行にあたり、編著者3氏は巻頭で次のように述べている。
小濱啓次(日本航空医療学会理事長) 「救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法」が成立したこの時期に、本書が上梓されることは誠に意義深い。本書は単なるドクターヘリの解説書ではなく、ドクターヘリを運用してゆくうえで必要な事項を整理しまとめたもので、これからドクターヘリを運航しようとする施設のみならず、ヘリコプターによる傷病者を受け入れる施設においても十分役に立つガイドブックだ。本書がドクターヘリ全国展開の一助になることを願って止まない。
杉山貢(日本航空医療学会理事兼事務局長) 人命救助に対するドクターヘリの誕生とその発展には、それを支える医療機関(医師、看護師、事務)、運航者(操縦士、整備士、運航管理者)、消防機関(指令センター管制員、救急救命士を含む救急隊)、警察、行政、関係団体など、相互の連携と各々の「たゆまぬイノベーションの創出」が強く求められる。そこでは、これらの組織間の具体的な連携と流れの構築が非常に大切であり、さらに大事なものは実績の積み重ねである。本書は、まさにその積み重ねのデータを詳細に取り上げ、まとめたもので、日常の救急医療にこの「ドクターヘリ・導入と運用のガイドブック」を役立てて、「一人でも多くの救えるべき傷病者を救って」いただけることを心から希望する。
西川渉(日本航空医療学会監事) ヘリコプターは、その飛行特性によって数々の奇跡を演じてきた。その中で生命の危険にさらされた人を救うことは、最大の奇蹟にほかならない。ヘリコプター救急体制の構築はその奇蹟を日常化するもので、ヘリコプターの奇蹟が奇蹟でなくなる日の1日も早からんことを願っている。
本書はA4版260頁で、定価7,140円(本体6,800円+税)。購入申込みはインターズー(受注専用フリーダイヤル0120-80-1906、FAX0120-80-1872)へ。(日刊航空通信、2007年10月17日付より要約)
(JSAS,2007.10.17)
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