知ったかぶり照明講座
2.照明機材・明かりの基礎知識(その1)
| 2.1 照明機材とその特徴 |
| 灯体はレンズの種類、大きさ、電球、消費電力などによって大別されます。レンズには大きく分けてフレネルレンズと凸レンズがあります。以下に付属品も含め、主な機材の分類と特徴を並べます。 ★灯体 ・1kw ハロゲン平凸レンズ:1kwのハロゲンランプの光源を持つ平凸レンズの灯体を意味します。平凸レンズは正面から見ると球面に近い形をしています。一般に「1キロの凸」とか単に「トツ」と呼ばれたり、「C−8」とか呼ばれたりもします。前明かり(CL・FRS)やステージサイドスポット(SS)、サス、ナナメなど幅広い用途に使われています。主に中規模のホールで多く使用されます。シャープなエッジの明かりを出すことができます。 ・1kw ハロゲンフレネルレンズ:1kwのハロゲンランプの光源を持つフレネルレンズの灯体を意味します。フレネルレンズは正面から見ると同心円が連なった形をしています。「MS」や「FQ」など様々な機材があります。こちらも中規模のホールで多く使用されています。凸レンズの灯体に比べ、よりソフトな、ぼやけた感じのエッジになるので、地明かりのように複数台で使うときれいに繋がります。地明かりのほかにもサスやナナメ、バックなどにもよく使われます。 ・500w ハロゲン平凸レンズ:上記の「1kw」の光源が少し弱くなったものです。使い方、特徴的にはほぼ同じですが、光源が弱くなった分小規模のホールに向いています。 ・500w ハロゲンフレネルレンズ:同じく上記の1kwの灯体の光源が弱くなったタイプです。機材の傾向的にはほぼ同じです。小規模のホールの地明かりやバック、ポチやネライなど様々な用途に使われます。 ・PAR:軽くて明るく、扱いやすいので、多く使われる灯体の一つです。シールドランプという光源を使用します。フォーカスを変えたりすることはできませんが、広がり方によってベリーナロー(VN)、ナロー(N)、ミディアム(M)等の種類があります。用途によってランプの芯の向きを変えて使用します。ワット数や灯体の大きさも様々な種類があります。バックやサーチ、タッチなど飾り明かりによく使われます。 ・LHQ:ホリゾントライトやフットライトとして使われる細長い灯体です。一般的に1台につき12灯のランプが並び、4灯1組、もしくは3灯一組で点くようになっています。各組ごとに違うカラーフィルターを入れて効果を出すことが一般的です。 ・ボーダーライト:舞台全面をカバーするために使われる、舞台上に吊ってある細長い灯体です。主に地明かりとして使われ、また作業灯としても使います。3組ないし4組の白熱球が1列に並んでいます。 ・ピンスポットライト:動いている人や物などに照明を当てるための器具です。フォロースポットともいいます。これは調光卓のオペレーターとは別の人間が操作します。本番中は対象となる人(物)を狙いながら照明の当たりを動かすと同時に大きさ・カラーフィルターなども調節しなければなりません。クセノン、アーク等様々な種類があります。 ★付属品・特殊機材 ・ハンガー:灯体をバトンなどに固定するための器具です。鉄製とアルミ製があり、吊る灯体の重量によって使い分けます。 ・落下防止ワイヤー:灯体の落下事故を防ぐ道具です。原則として灯体に付属していますが、ついていない場合はバインド線等で代用してもかまいません。(ただし重量に注意) ・スタンド:地面から1m〜3m位の高さに灯体を設置したいときに使います。高い位置に灯体を設置できるハイスタンドと呼ばれるものや、コロのついたもの、折り畳みができるものなど、用途によって様々な物があります。ワムホールには丸ベースと呼ばれるタイプが6本あります。これは最もポピュラーなタイプで約1m〜1.5mの間で高さを自由に変えられる物です。 ・フロアベース:メツブシ、タッチなど低い位置に灯体を設置(コロガシ)したい場合に使います。使い方はスタンドとほぼ同じです。 ・3連用アーム:通称トンボと呼ばれる物です。一つのハンガーやスタンドなどに3つないし2つの灯体を一度につけられるようにする器具です。他にも4連式などがあります。 ・ボーダーハンガー:ボーダーライトの下など、障害物をかわして灯体を共吊りしたいときや高さを変えたいときに使用します。平成14年度新規購入予定。 ・カラーフィルター(ゼラ):照明に色を付けるためのフィルターです。昔はゼラチンでできていたので「ゼラ」と呼ぶこともあります。種類別に番号で体系化されています。 ・シート枠:カラーフィルターを灯体に設置するための道具。6インチ、8インチなど灯体の大きさによってサイズが決まっています。 ・ケーブル:照明機材に電源を供給するためのコード。両端にはコネクターと呼ばれる部分がついています。このコネクターは通常の家庭用のコンセント(平行コンセントと呼びます)とは違う形をしています。新しいホールや機材には20ACと呼ばれるタイプのコネクターが、少し古いタイプのホールや機材はT型のコネクターになっています。他にもフロア回路などで使用される30ACと呼ばれるタイプのコネクターなどがあります。また、ケーブルもその用途、目的によって様々な長さと形があり、かなり大雑把ですがロング・ショート・2又と分けることができるます。ロングは回路から灯体までが遠いときや、フロアからバトンに立ち上げたり、逆に立ち下ろしたりするときに使用します。ショートは主に回路から灯体が近いときに使用します。「つなぎ」とか「短ツナ」と呼んだりもします。意外と使用頻度が高かったりします。2又は一つの回路から2つ以上の灯体の電源をとるときに使用します。このときに回路やケーブルの許容電源容量を超えないように計算しながら使わなければいけません。ケーブルそのものはビニルキャブタイヤコードやクロロプレンコードが使われています。 |