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時事による明治37年6月3日の「慶応、一高に辛勝」という記事を紹介します
同書は旧漢字を使用しており大変読み辛い文章であるために
 読み易くすることと、原文の尊重を考えた結果

1.旧漢字体は新漢字体に置き換える
  【 】は辞書で調べても新漢字の分からなかったものを文脈から推測した字です
2.明らかに現在では異なる漢字を充てているものは原文を尊重する
3.明治時代の独特な文体は原文のままとする

ことにしました


慶応、一高に辛勝

一高対義塾野球試合(慶応義塾選手の勝利)

 第一高等学校対慶応義塾の野球試合は予期のごとく昨日午後三時半より、高等学校運動場に於いて挙行されたり。両校の選手は

   
投手
捕手
一塁
二塁
三塁
中堅
左翼
右翼
遊撃
第一高等
黒田
小西
石川
小林
上野
両角
田代
佐藤
杉浦
慶応義塾
桜井
青木
時任
宮原
吉川
湧川
高浜
宮本
林田

にて、第一高等の十に対する十一点にて、慶応義塾の勝に帰したるが、この日義塾方の勢い鋭くして、かつ着々功を奏し、第七回までに一高の四に対する九を算したりしも、決勝間際の第八回に至りて、一高方は必死と頽勢の挽回を努めし結果、一挙にしてよく五点を得、ここに互角の有様となりたるも、第九回に於いて義塾の二を得たるに対して、一高は一点を収め、ついに一高の敗に帰したるなりと云う。


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